奄美の蛸、顛末記
リーフエッジまで行っても同じ様子なので戻って来ると、Y子さんが蛸を見たと言う。
そこら辺を行ったり来たりして、やっとその場所が特定できた。かなり大きめのマダコだ。手を出すと珊瑚の隙間に隠れてしまった。
近くにはガンガゼもいて、いい加減には手を出せないが、記念写真を撮るために捕まえることにした。
しばらく悪戦苦闘して無事記念写真に納まった。
リリースしようと思っていたが暴れる時に、頭をひっくり返している時間が長かったせいか元気がなくなってしまった。
ホテルのシェフが毎日のように目の前の防波堤に蛸をとりに行くと聞いていたし、チェックアウト後、お風呂を使わせて貰う関係上、手みやげとして持って帰ることにした。
厨房に持っていったら、時間があれば直ぐ茹でるから食べて行くようにと言われたが風呂から上がると、これから発つなら、そのまま丸ごと持って行くようにとのこと。
初日の鶏飯屋さんで相席したアマミンチュの老夫婦から、倉崎海岸の『ネイティブシー奄美』では"海の見えるレストラン"『フォレスト』のシーフード・カレーがお薦め、と聞いていたので、ビッグ・ツーでお土産を買ってからそこに行った。
シーフード・カレーには特別に蛸を多めに入れて貰おうと思っていたが、幸か不幸か(不幸なんて言ったら怒られるか)結婚式の披露パーティーが終わって記念写真などを撮っていた。
店が岬の曲がり角にあって、遠くから正面に○○式という立て看板と喪服のようにも見えて『ありゃー、葬式やってるよ。駄目だな。コリャー』なんて言っちゃいました。
片付けに時間がかかるとのことで、近くの郷土料理の店を紹介してもらった。
後でわかったことだが、そこも例のおじーとおばーが勧めてくれた店だった。
豚足、豚骨もおいしいと聞いていたので、郷土料理の店『あぶしまくら』で私はコラーゲンたっぷりの豚足定食、他の5人は豚骨定食を食べた。やっぱり、とっても旨かった。
店に入って直ぐに蛸を切ってもらうように頼んだのは言うまでもない。
6人分切ってもらって、『あとはお店でどうぞ』と言って頼んだのできれいにお皿に盛りつけてくれた。これも美味しかった。